早速ですが、『医食同源』という言葉があります。
『医食同源(いしょくどうげん)』
病気を治す薬と食べ物とは、本来根源を同じくするものであるということ。食事に注意することが病気を予防する最善の策である、また、日ごろの食生活も医療に通じるということ。
これはペットフードも例外ではありません。毎日、体内に直接取り込むものですから、その健康と寿命を大きく左右する要素のひとつであることは想像に難くないでしょう。
今回は、愛犬・愛猫が健康に長生きしてもらうために、ベストなフード選びというテーマでお役立ち情報を発信したいと思います。
❑ プレミアムフードとは?
一昔前に比べると、犬猫用フードも健康志向がずいぶん高まってきましたね。人間の食品と同じように、原材料や添加物を気にするのは当たり前のことになってきました。
市販のフードにも多くの種類がありますが、特に高品質のものは「プレミアムフード」と呼ばれています。
厳密な定義が定められているわけではないようですが、一般的なフードといったい何が違うのでしょうか?
1. 原材料の種類
一般的なフードのほとんどには、トウモロコシ・小麦・大麦などの穀物が多く使用されています。
穀物は安価で入手しやすく加工もしやすいことがその理由です。つまり、製造コストを安く抑えることができるわけです。
しかし、そもそも肉食動物である犬や猫は、穀物などの炭水化物を消化するのがとても苦手です。
それにも関わらず、炭水化物を過剰に与えると、消化器官の異常や皮膚のトラブルなど疾患を引き起こすと言われています。
アメリカ飼料検査協会(AAFCO)は、犬や猫が必要とする炭水化物の最低量はゼロである一方、たんぱく質は過剰供給になることはないと発表しています。
つまり、たんぱく質(肉など)を与えていれば、炭水化物は必ずしも必要ではないということです。
そこで最近になって、グレインフリー(穀物不使用)を提唱するプレミアムフードが増えてきました。
穀物を使わないで、良質な動物性たんぱく質を多く含むフードこそが、肉食動物である犬猫にとって本来の理想的な食事であると訴えています。
2. 原材料の品質
粗悪なフードには、家畜副産物(クズ肉・内臓・骨粉など)や4Dミート(病気などで死んだ動物の肉など)が使われていることがあります。
安いからと言ってこのようなフードを与えてしまうと、病気になりやすい体になり、結局は医療費がかさむハメになります。
また、国産だからと言って必ずしも安全とは限りません。日本はむしろペット後進国であり、ペットの食品安全衛生に関する意識もまだ低いのが実状です。
現時点ではまだ欧米製のフードの方が安全性・信頼性は高いと言えます。
原材料の品質を表す指標のひとつにヒューマングレードという言葉があります。簡単に言うと「人間が食べても大丈夫なくらい新鮮で高品質の原材料を使っている」ということを示しています。
しかし、プレミアムフードすべてがヒューマングレードであるとは限らず、プレミアムフードの中でも更に高品質なのがヒューマングレードの位置づけになります。
フードメーカーとしても、自社製品をヒューマングレードと言う以上は、人の食品と同じくらい原材料の調達から製造工程まで品質管理を徹底しないといけません。
それだけにプレミアムフードの中でも特に安全性・信頼性の高いブランドの証(あかし)であると評価できます。
3. 添加物
ペットフードには、品質を保持するための「酸化防止剤」、色合いを一定に保つための「着色料」、ペットの食欲を増進させるための「甘味料」など様々な添加物が使われています。
健康維持を目的としたビタミンやミネラルといった栄養添加物もあり、添加物は悪いものと一概に決めつけるのは適切ではありませんが、獣医学的に安全性がしっかり証明されていない成分が含まれていることも事実です。
例えば、よくガムに使われている甘味料のキシリトールは人間には害はありませんが、犬猫には決して与えてはいけないものと言われています。
着色料は、飼い主の印象を良くして購買意欲を促すためだけに使われており、ペットに対しては何の利益もないばかりか、発がん性が指摘されているものもあります。
こういう無用の添加物を一切使用しないのもプレミアムフードの特長です。
コスパ重視の安価なフードの成分表を見ると、やたらと小難しい化学合成物質がたくさん羅列されていますが、プレミアムフードの成分表はとてもシンプルでわかりやすいものが多いです。
4. 価格
プレミアムフードは、標準的なフードに比べると確かに少しお高いです。特にグレインフリーのフードは良質な肉類を多く使っていますので、穀物に比べると高い原材料費がかかっているのは事実です。
いくら愛するペットのためとは言え、際限なく高いフードばかり買い与えるわけにもいきませんよね。実は旦那の食費よりもかかっていた、なんてことになると笑えません(^_^;)
しかし、粗悪なフードを毎日与えていれば、結果として、いずれ病気がちになって継続的に医療費がかさむことになるかもしれません。大病になれば数十万円の医療費がかかることもあります。
犬猫の平均寿命は、過去30年間でおよそ3倍になっており、今もなお長寿命化の傾向は続いています。動物医療の向上とともに、フード品質の改善が貢献していると言われています。
そう考えると、セレブのような最高級フードを与えよとは言いませんが、やはりそれなりの品質のものを与えて、健やかに長生きして欲しいですよね。
❑ オススメのプレミアムフード
プレミアムフードと言うと、とても高価なイメージを持たれるかもしれませんが、直販サイトでは定期コースやまとめ買い割引をかしこく活用することで、高いコスパを得ることができます。
では、プレミアムフードのおすすめトップ3をご紹介しましょう。以下の価格は2017年11月現在のAmazon価格を参考にしています。
カナガン チキン
項目 | 犬用 | 猫用 |
主原料 | チキン 50%以上 |
チキン 60%以上 |
ヒューマン グレード |
◎ | ◎ |
グレイン フリー |
◎ | ◎ |
人工 添加物 |
◎不使用 | ◎不使用 |
カロリー 100gあたり |
361kcal | 390kcal |
参考価格 1kgあたり |
¥2,410 | ¥3,200 |
カナガンは、代表的なグレインフリーのプレミアムフードとして人気があり、生産地イギリスではリピート率80%以上を誇ります。原材料はすべて高品質のヒューマングレードを使っています。
新鮮な骨抜きチキン生肉と乾燥チキンを50%以上使用、それに加えて野菜・ハーブなどの厳選した素材をブレンドしているため、最適な栄養素をバランスよく摂取できます。
主原料のチキンは、平飼いチキン(狭く仕切られた鶏舎ではなく、広い地面で飼育することでストレスをかけずに育てられたもの)が使われています。
消化も良く嗜好性も抜群。グレインフリー(穀物不使用)にこだわり、従来の炭水化物過多な食事による負担を軽減します。
モグワン・モグニャン
項目 | モグワン (犬用) |
モグニャン (猫用) |
主原料 | チキン・サーモン 50%以上 |
白身魚 63% |
ヒューマン グレード |
◎ | ◎ |
グレイン フリー |
◎ | ◎ |
人工 添加物 |
◎不使用 | ◎不使用 |
カロリー 100gあたり |
344kcal | 374kcal |
参考価格 1kgあたり |
\2,715 | ¥3,133 |
モグワン・モグニャンは「理想の食いつきの良さを求める」というコンセプトで開発されたグレインフリーのプレミアムフードです。原材料はすべて高品質のヒューマングレードを使っています。
食いつきが良いといっても、香料などの添加物を使っているわけではありません。素材そのものの自然な香りと味わいで食欲がそそられるようなレシピになっています。
動物性タンパク質の割合は50%以上、犬猫にとって消化しづらい穀物は一切使用していないグレインフリーのレシピを実現しています。
歴史は浅めですが、権威ある獣医学雑誌「MVM」に掲載されたほか、多くの獣医師さんからも支持されています。
オリジン
項目 | 犬用 | 猫用 |
主原料 | 鶏肉・カレイ等 肉類85% |
鶏肉・カレイ等 肉類90% |
ヒューマン グレード |
◎ | ◎ |
グレイン フリー |
◎ | ◎ |
人工 添加物 |
◎不使用 | ◎不使用 |
カロリー 100gあたり |
394kcal | 406kcal |
参考価格 1kgあたり |
¥2,916 | ¥3,402 |
カナダの広大な農場で育てられた放し飼いのチキンが使用されており、抗生物質やホルモン強化剤は一切使用せず、カナダ政府よりヒューマングレードと認定を受けた鶏肉が使用されています。
また、カナダでとれた新鮮なお魚も豊富に使用されており、良質な脂質や、DHA・EPAなどの貴重な栄養素を摂取することができます。
ライフステージによって、ドッグフードには8種類、キャットフードには5種類のラインナップがあります。
一般的なフードよりも100gあたりのカロリーが高めのため、同じ給餌量を与えてしまうとカロリーオーバーになりますので、本製品に合った所定の給餌量を与えるようご注意下さい。